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日本企業とスイス研究機関の協働支援、成長分野のイノベーション促進へ

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日本企業とスイス研究機関の協働支援、成長分野のイノベーション促進へ

Aalto Internationalは、在日スイス大使館 スイス・ビジネス・ハブ 投資促進部と共に、日本企業とスイス企業・研究機関の協働の推進を支援します。

イノベーションを生み出す技術開発の促進を目指し、スイスで研究開発が進む人工知能(AI)、ロボット工学、個別化医療、ブロックチェーン、先進製造(Advanced Manufacturing)分野を中心に、スイス・ビジネス・ハブとともに、日本企業への情報提供の支援に携わっていきます。

2020年5月29日(金)には、『データサイエンスとAIの融合』をテーマに、無料オンラインセミナーが開催されます。スイスからは、スイス データインテンシブサービス連合、スイス研究開発センターからスピーカーが登壇予定です。

データサイエンス、AIの最新動向について注目している方、企業の研究開発や、事業戦略などに関わる方は、ぜひご参加ください。

※イベント詳細は、文末に記載

世界のトップ研究開発の集積地としてのスイス


スイスは「グローバル・イノベーション・インデックス(GII)」の世界イノベーションランキングでは、9年間連続で首位を誇り、イノベーションが生まれる場所として、長年にわたって、注目されてきました。

高度な人材を生み出す背景には、世界から優秀な人材が集まるスイス連邦工科大学チューリヒ(ETH)、スイス連邦工科大学ローザンヌ(EPFL)、ティチーノ州にあるIDSIA(Dalle Molle Institute ofr Artificial Intelligence)などの大学教育機関や研究機関があることが挙げられ、海外企業との共同研究や、社会への技術の展開にも積極的に取り組んでいます。

INSEADによる国際調査では、スイスは人材競争力の点で、世界第1位に挙げられています。世界の企業が優れた人材を確保して研究開発拠点を持っており、Googleが本国の米国以外で最大の研究開発拠点をチューリヒに構えてAIソリューションの開発に取り組んでいるほか、IBMやMicrosoft、Facebookなども、スイスに研究開発機能を備えています。

Switzerland, land of innovation


5
つの成長分野


スイスが歴史的に強みとしてきた主要産業は、時計などに代表される精密機械、製薬、ライフサイエンス、機械・電気、金属産業がありますが、その主要産業からさらに発展した技術で、今後の成長領域として、下記の技術が注目されています。

人工知能(AI)

スイスは、国民の割合に対する人工知能関連の特許数が世界で最も多い国でもあります。スイスは伝統的にライフサイエンスの分野が強いことから、特にヘルスケア分野での人工知能開発も積極的に進められています。AIを専門とする研究機関IDSIAの技術はGoogle、Facebook、Appleの製品の音声認識にも採用されています。


ロボット工学

「ロボティクス業界のシリコンバレー」として良く知られてきたスイスは、ロボット工学とドローン産業をリードしています。連邦政府による実益を優先した法整備、イノベーティブな研究者、ネットワ ークによって、スイスは現在、ドローン技術開発の最先端を担っています。 

無人交通管理(UTM)の分野では、 航空交通管制事業を運営するスカイガイド社は、完全にデジタル化された空域管理システム(U-Space)を開発し、2017年にジュネーブで世界中のパートナーたちと共同でこのシステムのテストを行って成功しており、スイス国内全域においても、今後の導入の動きが出てきています。


個別化医療

スイスには健康医療分野で新しくデジタル化を進める条件が整備されています。ライフサイエンスの分野で名が知られているロシュノバルティスなどは、研究開発に集中的に投資を行ってきました。 スイスにおける密接な産学連携や技術移転は、デジタルヘルスや個別化医療の研究を後押ししています。


ブロックチェーン

スイスは、ブロックチェーンや分散型台帳技術(DLT)関連の新しい事業の中心地です。スイス・ツーク州を拠点としていたクリプトバレーは、ブロックチェーン技術のハブとして国際的な成長に貢献し、世界中から優れた評判を得てきました。暗号通貨、ブロックチェーン、そしてDLT関連で活躍するスタートアップ企業がスイス国内に集まる動きも加速しています。


先進製造(Advanced Manufacturing)

デジタル化が進む現代の最先端製造プロセスの分野で、スイスは世界のトップランクに入る存在です。 製造拠点としてのスイスは、各企業の製造プロセスの最適化し、製造作業の効率性の向上、そしてコスト削減を前提としています。ABB、エリコン、ハミルトンやシンドラーを含む企業がデジタルソリューションを活用しながら、スイス国内で製造プロセスのスマート化を推進しています。

グローバルの課題に向き合う研究・製造活動

スイスでは、世界で拡大するコロナウィルスの課題解決に向けても、研究や製造活動を進めています。コロナウィルス治療に効果的な抗体を開発するロイバンドサイエンシズ社や、スイス拠点で人工呼吸器の生産に取り組む米ハミルトン社などが活動に取り組んでいます。


スイスが政府としてイノベーション促進に積極的に取り組む財団のSwitzerland Innovationは、スイス国内5箇所にイノベーションパークを設立し、最先端技術の研究開発に取り組む企業を支援しています。また、スイスにおけるイノベーションの促進組織 Innosuisseは、スイスにおいて価値を見出すことができ、持続可能なプロジェクトに対し、プロジェクトのステージ別に資金援助やパートナーシップ援助などの支援を提供しています。


日本企業にとっての機会は


日本企業でも高度な人材の集積地に可能性を見出し、すでにスイスに研究機能を持っている企業もあります。

2015年に欧州統括拠点をスイスに設立し、研究開発も行っている参天製薬や、生物学小分子、神経科学、消化器系、希少疾患の分野の研究開発を行う武田薬品、欧州No.1ゴミ焼却発電企業(AE & E Inova)を買収し、研究開発をスイスで継続している日立造船などがあります。


在日スイス大使館 スイス・ビジネス・ハブ投資促進部長を務める松田氏は、

「日本企業にとって、スイス研究機関との協働は、主力分野の技術を新たな分野で応用させて製品化を目指し、新たな成長市場参入をねらう機会になります。技術が秘めた新たな可能性を、スイスの研究機関との協業で見出し、製品のグローバル展開へとつなげていただきたいと思います」

Aalto International CEO 福井 麻里子は、

「私自身、2016年から定期的にスイスを訪れ、ETHやEPFLのラボ、スタートアップ企業に注目していました。今後の成長分野では、日本国内だけの人材確保では厳しいこととも感じてきました。これからは、世界で上手に協働してくいくことができる企業が、グローバルで価値を生み出すことができると考えています。双方にとって意義のある協働、そして社会におけるイノベーションを創る一助になりたいと考えています」


スイス先端技術セミナー 『データサイエンスとAIの融合』

こちらのリンクよりご登録ください。


※事前にセミナーへのリンクを送付いたしますので、お早めにご登録ください。 


日時:5月29日(金)15:00〜16:40

場所:オンラインセミナー

言語:英語・日本語(同時通訳あり)

参加費:無料

プログラム:詳細は こちら

スイスのイノベーション環境

欧州をリードするスイスAIクラスターのご紹介

AIアルゴリズムの開発、検証方法 - 信頼性の高いアルゴリズムはいかにつくるか?

信頼性の高いアルゴリズムやデータを活用し、いかに AI製品 / サービスをスケールアップさせるか?

など

<参考資料>

スイス - 人工知能(AI)のためのハブ機能が集う国

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Mariko Fukui / 福井 麻里子

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