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APAC Entrepreneur: Most Inspiring Japanese Entrepreneurs of 2021 に選ばれました

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APAC Entrepreneur: Most Inspiring Japanese Entrepreneurs of 2021 に選ばれました

APAC EntrepreneurのMost Inspiring Japanese Entrepreneurs of 2021にて、
CEO福井のインタビューが特集掲載されました。

編集部の許可を得て、元記事の日本語訳をお届けします。


技術企業のグローバルプレゼンスを向上させる使命を持つリーダー福井 麻里子

「なぜ私は生き残ったのだろう?」
この疑問は、6歳の時に大震災を体験した福井麻里子の頭に引っ掛かっていました。
1995年1月17日、阪神・淡路大震災が兵庫県を襲ったとき、多くの建物が倒壊し、彼女の家も全壊しました。
幸いにも家族は無事でしたが、彼女は、震災で命を失った多くの人々のことを思うと、つらい気持ちになりました。

「私は、この与えてもらった人生で、何か価値を残すことはできるだろうか?」
人生に大きな影響を与えた、このできごとを通して、彼女は日々考え始め、
幼い頃から技術に囲まれた家庭環境で育ったことから
「技術の発展に積極的に携わることで、世界に価値を創造する」と、決意を固めました。


現在、彼女は技術分野を専門とするブランディング会社
Aalto International Japan株式会社(以下、Aalto)のCEOを務めています。

Aaltoは、技術企業のグローバルでの存在感を向上させ、それによって、
世界の市場やパートナーとの協業を促進することで、価値を創造しています。

「Aaltoはフィンランド語で「波」を意味します。Aaltoの名前は、
常に大陸と大陸をつなぐ波のようでありたいという想いから名付けました。
クライアントとのプロジェクトは、グローバルでの問題解決に向けた技術に関するものが多く、
国際的な協業の創出に繋げています」と彼女は語ります。


Aalto Internationalのはじまり

彼女は、25歳の時、シンガポールでAaltoを設立しました。
海外での営業職の経験を通して、企業の存在感を構築する必要があることに気づきました。
しかし、当時は、彼女の描く技術企業に特化したブランディング会社はありませんでした。

彼女は、想いから生まれたこのアイディアが、本当に機能し、実行可能で、
市場から求められているのかどうかを確かめるため、リスクを取って取り組んでみることを決めました。

「起業するのは怖くなかったか?とよく聞かれますが、当時の私にとっては、
正直、怖いかどうかを考える時間があまりなかったというのが本当のところです。
これから提供するソリューションやアイディアを考えることで頭がいっぱいでした。
結局、4週間で事業計画を準備して、実行することを決定し、Aaltoを設立してしまいました」と彼女は語ります。

国境を越えたテクノロジーブランドの構築

Aaltoは、モビリティ(EV、新しいモビリティ技術)、IoT、ロボット、エネルギー、環境の分野で、
メディアPR、コンテンツ、業界ネットワークの戦略構築を通じて、
技術企業がグローバルでの存在感を確立していくことを支援しています。

企業・ビジネスのコアバリューの特定、主要なメッセージングと戦略の構築、
最適化されたコンテンツと専門チャネルを通じて、ストーリーとして伝えることに取り組んでいます。

Aaltoのコンテンツ制作プロセスでは、業界の技術のアプリケーションと、
海外でのコミュニケーションが考慮されます。
さらに、専門家をチームに迎え入れたり、業界の編集者経験のある仲間と連携することで、
Aaltoは、海外の業界にとって、より関連性のあるコンテンツを開発します。

コンテンツを波及させていく段階では、Aaltoのメディア、業界のインフルエンサー、オンライン広告、LinkedInのほか、各業界および複数の国の主要メディアや専門家との強力なネットワーキングを活用しています。

それら全てを通じて、Aaltoは、技術の価値を効果的に伝達することにより、
クライアントがグローバルな影響力を構築していく支援をします。

大手の広告代理店とは違って、Aaltoが独自のポジションを築くことができるのは、この綿密なプロセスといえます。
また、この独自のポジションは、さまざまな主要業界にわたる広大なネットワークが、単にお金のやりとりだけで成り立っているわけではないことが背景にあります。

多様な技術分野でのコラボレーションを通じて、より良い世界を一緒に創造したいという情熱に基づく、
共通の目標を通じて、世界でつながりを構築しています。

Aaltoは常にクライアント、業界、さらに世界との共有価値を見出しています。


最初のハードル

Aaltoを設立する前、彼女は日本でPRプランナーとして数年間働いていました。
その後、シンガポールオフィスを開設した日系企業にビジネスディベロプメントの役割で入社。
この時の経験を通じて、海外でよく知られていない会社が、ビジネスを開拓することの難しさを肌で感じます。

「毎日100回のテレアポを行い、それでもだめなときは飛び込み営業を試しましたが、うまくいきませんでした。
みんな初めて名前を聞く会社を信用してくれませんでした」と彼女は振り返ります。

彼女は、ブランディングが問題に対するひとつの鍵であることを考え始めました。

しかし、目に見えない価値を生み出すブランディングやPRサービスは、
目に見える物を扱う企業にとっては、理解しがたい考えでした。

「より良い製品を作ることのみが価値を向上させること」という考えを持っていた日本の製造業には、
あまり受け入れられず、ブランディングは当時の優先事項ではありませんでした。

しかし、数年で変化が起こり始めます。企業はグローバルブランドの取り組みを再認識し、製品特徴だけではなく、
その価値を伝えることも重要であることに気づき始めました。

この価値を伝えるニーズが高まるにつれて、多くの企業がAaltoへアプローチし、
グローバルブランドとしての存在感を高め、ポジションを確立するための戦略と施策を求めています。

多様性を保ちながら協力し合う文化

Aaltoのグローバルでの成長は、価値を共有する多様な仲間に支えられています。
「この仕事が世界にどんな価値を生み出すのか」という、最終的な価値を理解して共有する
Aaltoのチームは、クライアントの「Your Global Team」と呼ばれるスタイルで仕事に取り組みます。
プロジェクトのテーマに応じて、様々な国にいる多様な専門性を持つメンバーとチームをつくります。

彼女は、仕事の経験に加えて、シンガポール、ドイツ、フランスでの、プライベートでの活動からも
新しい視点を身につけることも同様に重要だったと考えています。

「フランスに住んでいた時、サーフィンを通して、挑戦することは、学びのプロセスであるとよく実感しました。
仕事だけではなく、自分が夢中になることを通して、自身をさらに成長させること、それは結果として、
仕事にも新しい視点をもたらしてくれると思います」と彼女は語ります。


未来を見据えて


彼女は、ビジネスリーダーのひとりとして、グローバルでの問題を解決するため、技術分野で、
さらに多くの国際間の連携が生まれていく未来を構想しています。
また、Aaltoが関わるクライアントをそれぞれの技術の分野で、グローバルでのトップブランドにすることを
目指しています。

「Aaltoは、グローバルでの問題に解決策を提供する技術を持つクライアントに絞って、一緒に仕事をしています。
企業ブランドの向上は、クライアント企業の競争力を高めるだけでなく、
より良い世界のための新しい技術の開発につながります」と添えました。

彼女は起業家としての人生から、将来の起業家に、
「勇敢であること、誠実であること、仲間と協力し合うこと」が大事だと伝えています。

「新しい世界に足を踏み入れたり、新しい挑戦に取り組んだりするとき、最初は怖いと感じるかもしれません。
それでも、自分を信じて努力して進んでいくことが、自分自身を強くしていく唯一の方法。
それが、行きたい場所へ向かうために必要なプロセスでもあり、いつか振り返った時に、
自分の足で歩んできた確実な一歩になっていると思います」と彼女はインタビューを結びました。



和訳:Emily Nakamura

記事:
Mariko Fukui: A Technophile Leader on a Mission to Improve the Global Presence of Technology Companies
https://apacentrepreneur.com/mariko-fukui-a-technophile-leader-on-a-mission-to-improve-the-global-presence-of-technology-companies/

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Mariko Fukui / 福井 麻里子

Mariko Fukui / 福井 麻里子

Press contact Founder, CEO AALTO INTERNATIONAL &Co.

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Aalto International 第8期へ

Aalto International 第8期へ

<AaltoIn Noteより抜粋>
Aalto International Japan株式会社は、2021年5月から第8期に入りました。
創業時から、これまでの7年間を支えてくださった皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。

Aaltoという、はみ出した会社
Aaltoは、フィンランド語で『波』を意味します。世界の大陸をつなぐ海で、波の創り手でありたいという想いを込めて誕生した会社がAalto Internationalです。グローバルニッチ技術を持つ企業が多い京都に、本社を置いています。



創業時からあるコーポレートマークのAの足は、枠から外に出ており、箱の中に収まりきらない発想を持つこと、内と外を繋ぐという意味を込めています。
Aaltoは、技術の分野で未来を創ることを志して、技術企業の国際間のコミュニケーションを支援し、

Technology Brand Architects

AALTO INTERNATIONALは、グローバルにおける情報戦略に特化した拡張チームとして、企業・組織とともに技術を通した、世界での価値創りを実現します。

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