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【最先端テックイベント】スイス グリーンモビリティ・シンポジウム
2020年10月19日(月)15:00〜17:00 スイス・ビジネス・ハブ主催のグリーンモビリティ・シンポジウムがオンラインで開催されます。参加登録者は、期間中、参加スイス企業の詳細情報を閲覧し、オンライン会議設定や詳細の問合せができます。(情報開示期間は、10月5日~11月15日まで)
最新技術動向の収集、スイスの企業との面談、協業機会の探索にぜひご参加ください。
参加登録はこちらから。
スイスは環境配慮的技術の先進国
スイスのクリーンテクノロジー業界では、エネルギー、リサイクル、環境を配慮したモビリティ技術について研究開発する企業が新興しつつあり、環境配慮的技術分野におけるイノベーションを担っています。
特にスイス国内では、グリーンスローモビリティ(時速20km未満で公道を走ることが可能な4人乗り以上の電動パブリックモビリティ)が急成長を遂げており、電動モビリティに関する技術の開発や電動スクーター技術の研究が進んでいます。
また、スイスは、グローバルで水素モビリティのロールモデルとなるべく、グリーン水素のみを利用した施設や、水素ステーションを始動しています。2019年に、スイスの水素モビリティ企業H2 Energy AGと韓国の自動車メーカー現代自動車(Hyundai Motor) は、両社の連携体制の強化を発表し、欧州で急成長中の水素モビリティ・エコシステムを先導する計画を打ち出しています。
H2 Energy会長Rolf Huber氏は、「欧州をはじめとする大型トラックの環境配慮型モビリティ」への大きな流れを生み出しているとし、同社は現代自動車による燃料電池トラック事業を支援するとともに、車両の運行に柔軟に対応できるエコシステムを構築していくと説明しています。
日本企業にとっての協業機会
スイスは、世界トップレベルの研究教育機関、世界の優秀な人材の集積地であることから、最先端研究の中心地となっています。最新の技術研究を進めるスイスの企業や研究所は、共同開発の技術パートナーとして、日本企業に可能性を見出しています。
日本企業にとっては、市民の環境意識が高く、グローバルでの高い競争力のある人材、後に欧州市場での展開を見越した立地条件を活かすことで、グリーンモビリティ分野においても、スイス企業や研究所との協働には、大きなイノベーションを創出できる可能性があります。
スイス・ビジネス・ハブ松田氏は「本シンポジウムを通じて、世界をリードするスイスのグリーンモビリティ技術を紹介することで日本市場での展開を促し、さらに、日本企業とスイス研究機関による協業や共創のきっかけとなる情報提供の機会を創出したい」とコメントしています。
グリーンモビリティ分野では、スイス・イノベーション・パーク・イノヴァーレやスイス・イノベーション・パーク・ネットワーク・ウエスト EPFLが、モビリティスタートアップのハブとなっています。今回のシンポジウムでも両パークの研究者が登壇し、最新の技術動向に関して講演を展開します。
グリーンモビリティ・シンポジウム参加の研究機関・企業について
基調講演では、スイス・イノベーション・パークから2名の研究者が登壇し、講演を行います。
基調講演1
講演者:Dr. Christian Bauer, Researcher, Laboratory for Energy Systems Analysis
(スイス・イノベーション・パーク・イノヴァーレ)
テーマ:ライフサイクルの観点から見たさまざまな乗用車技術の環境パフォーマンス
Environmental performance of different passenger vehicle technologies from a life cycle perspective
概要:スイス・イノベーション・パーク・イノヴァーレは、1988年に設立されたポール・シェラー研究所(PSI)の複合施設に立地し、バッテリー技術、メカトロニクス、エネルギー分野の研究を盛んに行っています。本シンポジウム開催にあたり、PSIで開発された乗用車の環境性能の比較ツールを紹介することで、グリーンモビリティの普及と浸透を提案します。
基調講演2
講演者:Dr. Simone Amorosi, Deputy Director, Transportation Center
(スイス・イノベーション・パーク・ネットワーク・ウエスト EPFL)
テーマ:電気モビリティとロジスティクス:現在利用可能なものと実験室にあるもの
Electric mobility and logistics: What is available now and what is in the laboratories
概要:欧州最大の都市交通研究イニシアティブであるEIT Urban Mobilityに加盟しているスイス連邦工科大学ローザンヌ(EPFL)から、電気モビリティとそのインフラの発展と展望について最新の見解を発表します。スイスをはじめとする欧州のモビリティ・トレンドを共有することで、直面する課題の克服、そして共創や協業による他市場への展開を見据えて、日本企業との接点を期待しています。
ピッチ参加のスイス企業
(各企業CEO, Founderなどによる各5分の発表を予定)
企業名:ALMATECH SA
講演者:Hervé Cottard, General Manager, ALMATECH SA
ピッチテーマ:「ゼロエミッション乗船用スピードボード」
技術:Zero Emission Passenger Speedboat
概要:宇宙海軍工学のスペシャリストであるアルマテックは、スイスのローザンヌに拠点を置き、ゼロエミッションのスピードボートを開発しています。 50〜200人の乗客のスピードボートは、H2エネルギー、電気モーター、格納式フォイル、ハイプロファイルプロペラ、コンポジットの軽量構造、最新世代のジャイロスコープなど、破壊的テクノロジーを組み合わせています。
参加目的:技術移転を目的とした日本でのパートナー探索。日本におけるフェリー造船
業者、フェリーオペレーター、水素産業への投資家などの共同開拓。
企業名:Bcomp
講演者:Dr. Christian Fischer, CEO, Bcomp
ピッチテーマ:グリーンモビリティのためのサスティナブルな軽量化素材
技術:a high performance lightweight material solution made from natural fibres
概要:天然繊維由来の高性能軽量材料ソリューションの開発、ボディパネル用炭素繊維複合材や自動車内容用射出プラスチックの代替品を提供。対象アプリケーションにおける大幅なコスト削減と重量削減の実現を提案します。
参加目的:日本市場における認知向上と大手自動車メーカーとの商談を希望。サスティナブルなモビリティ関連製品開発における投資家との接点も視野に入れています。
企業名:EH Group Engineering SA
講演者:Christopher Brandon, Co-Founder & Director, EH Group Engineering SA
ピッチテーマ:スケーラブルな燃料電池
技術:Fuel Cell Technology
概要:EH Groupは、再設計された微細構造に基づいて、はるかにコンパクトで軽量な水素燃料電池を開発。
革新的な製造プロセスにより、コストを大幅に削減します。
参加目的:
主に燃料電池製品のモバイル、ステーショナリーアプリケーションへの統合、展開のためのパートナーを探索を求めています。
企業名:Green GT
講演者:Frédéric Veloso, Business Development Director, Green GT
ピッチテーマ:レースカーから大型車両までを対象にした水素駆動
技術: Hydrogen Propulsions from Racecars to Heavy Duty Vehicles
概要:Green GTの高出力推進ソリューションは、モビリティメーカーに対し、水素駆動の大型車を提供することで貢献します。
参加の目的:水素フレンドリー市場におけるブランドの認知度の向上、ビジネス機会の創出を求めています。
企業名:SoFlow AG
講演者:Manuel Hug, CEO & CoFounder, SoFlow AG
ピッチテーマ:マイクロモビリティ 個人のモビリティの未来
技術:Electric micro-mobility
概要:SoFlowは、ヨーロッパにおけるB2CおよびB2Bマイクロモビリティソリューションのリーディング
カンパニーです。
参加目的:
日本市場への参入と資金調達を求めています。
企業名:SOLIDpower SA
講演者:Antonello Nesci, General Manager, SOLIDpower SA
ピッチテーマ:可逆作動SOFCによる水素ステーションでの継続的水素生産
技術:Refueling stations in producing Hydrogen
概要:SOLIDpowerは、24時間水素を供給する独自の技術を提供しています。
参加の目的:中規模の燃料補給ステーションに水素を供給するために、エネルギー業界の大手企業とともに、rSOCモジュールの統合と工業化を提供する日本の大手企業とのパートナーシップを模索しています。
企業名:Sonceboz Automotive SA
講演者:Dr. Fabien Bourgeois, Business Unit Manager Air Grille Shutter, Sonceboz Group
ピッチテーマ:Soncebozのアクチュエータは、2020年に発生する100万トンCO2の削減にどのように貢献できるか
技術:Smart actuators that enable energy saving through better aerodynamics or powertrain performance improvement
概要:空力性能やパワートレイン性能向上によってエネルギー削減を実現するスマートアクチュエータの設計と製造を行っています。アクチュエータのスマート駆動や収集データの最適利用、そして、製品の軽量化・コンパクト化によって、EVでの最も効率的な活用を提案します。
参加の目的:
日本の大手自動車メーカーおよび関連部品メーカーへの製品説明および商談機会を求めています。
企業名:Store-H Technologies SA
講演者:Anne MANDRON, Business Development Manager, Store-H Technologies SA
ピッチテーマ:"Powered by STOR-H" 新たなエネルギー基準へ
技術:Small fuel cell storage systems for vehicles (http://www.aaqius.com/)
概要:Store-Hは、水素ベースの低炭素エネルギープロバイダーで軽自動車(250 Wから10KW)を対象としています。
・低圧で完全に安全な、小さなカートリッジ内の革新的なグリーン水素貯蔵技術100件を超える特許
・所与のエリアでカートを再充電して配布する革新的なシステム
・いつでもどこでもグリーンエネルギーやその他のサービス(保険、リースなど)にアクセスできるITプラットフォーム
参加の目的:
下記の各ステークホルダーの探索を求めています。
-水素技術、水素に関するビジネスモデルへの投資家
-スクーター、バイク、軽車両のメーカー
-市民や従業員のために技術の実証実験を望む都市または企業
-燃料電池、BOPなどのテクノロジープロバイダー
-水素供給と利用技術協会などのエコシステム関係者
-フォークリフト、ドローン、ナビゲーション、モトカルチャー関連機器メーカー
シンポジウムの概要
グリーンモビリティ・シンポジウム詳細と参加申込みは
こちらから
https://www.s-ge.com/ja/event/s-ge-ihento/kurinmohiriteishinhoshiumu
日付:2020年 10月 19日 15:00–17:00
対象:グリーンモビリティ関連事業発展を目指す日本企業
主催: スイス・ビジネス・ハブ
イベント言語: 英語、日本語
参加費用: 無料
プログラム
15:00 – 15:10 ǀシンポジウムのご挨拶およびご案内
15:10 – 15:30 ǀ基調講演1 ライフサイクルの観点から見たさまざまな乗用車技術の環境パフォーマンス
Dr. Christian Bauer
Researcher, Laboratory for Energy Systems Analysis, Switzerland Innovation Park Innovaare
15:30 – 15:50 ǀ基調講演2電気モビリティとロジスティクス:現在利用可能なものと実験室にあるもの
Dr. Simone Amorosi
Deputy Director, Transportation Center, EPFL
15:50 – 16:00 ǀ Q&A
16:00 – 16:50 ǀスイス企業およびスタートアップによるピッチセッション
「ゼロエミッション乗船用スピードボード」 ALMATECH SA
「グリーンモビリティのためのサスティナブルな軽量化素材」 Bcomp
「スケーラブルな燃料電池」 EH Group Engineering SA
「レースカーから大型車両までを対象にした水素駆動」Green GT
「マイクロモビリティ: 個人のモビリティの未来」SoFlow AG
「可逆作動SOFCによる水素ステーションでの継続的水素生産」 SOLIDpower SA
「Soncebozのアクチュエータは、2020年に発生する100万トンCO2の削減にどのように貢献できるか」Sonceboz Automotive SA
「"Powered by STOR-H" 新たなエネルギー基準へ」Store-H Technologies SA
16:50 – 17:00 ǀピッチセッションまとめ
お問合せ
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